「ちゃんと予定決めて動かないと全部が押しちゃうからなぁ」
またママがブツブツ言っている。
聞いてないふりしてちゃんと聞いているぼく。
耳だけをママの方に向ける。
「連休に雨がぶつかりそうだし
秋土用はくるし
球根もくるし
さっさとやれることからやっとかなくちゃ」
ママのブツブツは止まらない。
どうやらうまく時間が合わなくて予約が入れられなかったお客さんに
電話もして予定も決めてもらっているようだった。
営業をかけているようで嫌だと言っていたんだけど
そうも言っていられない相手もいる、とか言っている。
「必要な人には必要なんだもの。
押し売りとかそういう事じゃなくてさ。
他の人で埋まっていて予約が遅れちゃうと
悪くなっちゃうの」
仕事のスケジュールはわかるけど
そこをタイトにしているのには他にも訳がありそうだった。
自治会のお祭りでお店に出て来れない日もあるし
来月のイベントの打ち合わせが入って来てるのも知ってる。
後なんだろう。
「土が痩せてるんだよなぁ。
その前に片付けか」
明日7時出勤だな、と言って毛布をかぶっている。
あぁ、あそこだな、とぼくは合点がいった。
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