ジャックの謝罪

俺は昨日の晩から寝ずに待っていた。
もう、逃げも隠れもしねー。俺も男だ。

カーテンがシャッと開く。
窓がカラカラと開く。

俺はウッドデッキに飛び降りて土下座をした。

ママさん!すまねえ!
俺は、俺はママさんに怪我を負わせた!
どう償えばいいのか、まだわからねぇが
申し訳なかったと思っている!

ママさんはギョッとして
そして、笑った。

「遅いわよ。
 もう治ったし。
 まぁ、あれは事故みたいなもんだからね。
 このご飯食べるなら、許してやる」

そっとご飯を置いた。

いや、そんな、ママさん。
受け取れねーよ。

受け取れねー

「うるさいなぁ。
 早くしてよ。
 蚊が来るじゃない」

ママさんは仁王立ちしている。

・・・。そうか。
ママさんが蚊に刺されちゃ、かわいそうだしな。

う、うめぇよ。
よく冷やしてあるし。
暑い朝には最高だよ。

俺の目に涙がにじむ。

「ね。
 一人で食べるご飯よりいいよね。
 ゆっくり食べなよ。
 終わるまで居るから」
と言うと、ママさんはしゃがんで
俺の頭に手を乗せる。

かたじけねぇ。

今日のご飯はなんだかしょっぱくて
それは俺の涙の味だった。


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