二人のインフルエンザが治って
というか外出禁止が解けて
ママはまたバリバリ洗濯をして
ぼくは洗い立ての気持ちいいお布団に埋まっている。
はぁ、誰もいない日中って、いいな。
いやいや、二人が嫌いなわけじゃないよ。
ひとりでいるのも、好き、ってだけで。
あぁ、陽射しって良いよね。
二人はあまり重症にはならなくて
お外に出ないだけでうちの中では普通に暮らしてたし。
お陰でぼくは散々構われて、ちょっと疲れたよ。
窓辺に吊り下げられたサンキャッチャーが
陽射しを部屋に振りまいている。
なんだか清々しい。
大難は小難に。
「これだけ巷でインフルエンザが流行っていて
移らない方が珍しかったんだね。
今まで移らなかったことに感謝しなくちゃ。
パパちんも自分は移らない、って過信してた、って。
いい機会だったかもしれないな」
健康であることって当たり前じゃないんだね
ってママは苦笑いをしてた。
そうだね。
ぼくも日光に消毒してもらうことにするよ。