クールビューティー

痛くないとは言っていたけど
トサカがなくなってたことにぼくは
動揺して
自分の頭が禿げてパパとママに
優しくされて、ご機嫌でいたことに
なんだか恥ずかしい気持ちになっている。

白ちゃん、ってなんか、クールっていうか。

でっかちゃんは、ニヤニヤしたり、けっこう表情豊かだったんだけど
白ちゃんは、ちらっ、と目を動かすくらいで
表情からなにかを読み取ることができない。

ははは
なーちゃんもわかりやすい方だから
でっかちゃんと気が合ったもんね。

ってママは笑う。

でっかちゃんは、気が合ったというより
ぼくにチョッカイ出してきてただけで。
まぁ、楽しかったけど。

「にしてもだ。
 でかくなったわよ。
 あんんたと同じで」

「どうなってんのよ、金魚って。
 実は鯉ちゃんはホントに鯉なんじゃないかって疑ってる」

ママは腕を組んで水槽を眺めている。

ぷくぷくぷくぷく

白ちゃんより
クールビューティって呼ばれたいわね

ママを見上げて、白ちゃんはつぶやいていた。


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