「いやはや、初心に戻る2ヶ月であった」
はぁーとママは伸びをしながら吐き出した。
どれどれ、たまにはくっついて話を聞いてあげよう。
クーラーが効いてるからね。
ドアが閉まってて2階に逃げれないからとも言う。
よいしょっと。
で?
「色んな準備をして、さぁ開店です!ってやってみたんだよね。
13年ぶりに。
いやぁ、大変だったけど楽しかったなぁ」
うふふ、とママは目を閉じた。
「実店舗じゃないけど、誰が訪れるんだろうって
ワクワクする。
楽しいよね、お店って」
ふうん。
そういうもの?
「対面じゃない暮らしもありだし
実際に会えた時に感動するじゃん。
なんか最近アメリカからのアクセスが増えてるんだよ。
今のところ海外発送は考えてないんだけど
いつかできたら面白いよね。
ダウンロードできる何かとかさ」
なにそれ。
ぼくには想像もつかない。
でも世の中は変わってきてるし
ママの頭の中はよくわからないから
何が起こるかわからない。
未来を思い描くって面白いね。
まだ何もないんだもんね。