翌日はパパがお休みの日で
ママは仕事に行かなきゃいけないので
せっせとパパに昨日の晩のことを伝えている。
「ミルク飲む間隔が近いから、けっこう忙しいよ。
哺乳瓶は熱湯で消毒してから、ミルク作ってね。
飲ませてちょっとしたら、濡らしたティッシュで肛門を突っついて。
おしっことうんちが出るから。
終わったら、カイロの入ったタオルに乗せてあげてね。
湯たんぽ代わりのペットボトルも、熱すぎず冷たすぎずをキープして。
これが1時間のサイクルだから。
頑張って」
えぇぇ、とパパはひるんでいたけど
なるべく早く帰るから、と言ったママを信じて待つ!とやる気も見せた。
「さて、ちーちゃん、うんちかな~?」
ちょんちょん、と濡れたティッシュで肛門を突っつく。
「わぁ~、ちっちゃいの出た~
なーちゃんと違って、臭くないですね~」
む。
ぼくだって、そんなに臭くないし。
ぼく、パパにそんなことしてもらったことないし。
「だってなーちゃんできてたじゃん。
あ、ちーちゃん、ねんねですか?
よしよし、ここに入るんだな」
パパはデレデレしながら
もーまだ柔らかくて、どう持てばいいかわからないよね~
ってちーちゃんに話しかける。
「なーちゃんも、仲良くしてね。
いじめちゃ、ダメだからね」
ぼくは悲しくなった。
いじめるつもりなんか、ない。
ただ。
パパとママと一緒に居たいだけなのに。
ぼくは食欲もなくなって、そのまま階段を上がり
ママの布団で丸くなった。