まだ続いているから

なにしてるの、ママ。

「ふふふ。
 ばぁちゃんのも含めて写真の整理をしてたら
 こんなの出て来たわよ」

ママは、にやにやしている。
ぼくは手元を覗き込んだ。

ええ!
それは!
ぼく??

「そうよ。
 つい最近の事みたいに思うけど。
 もうこれも4年くらい昔の話。」

あはは
うちも結構色々あったわね
とママはほほ笑んだ。

ぼくがママの手に落っこちて
病院で点滴や輸血を受けて
目が見えるようになって
で、
ラジカセの上で遊んでいた。

「まったくさー
 お昼食べに家に戻ってきたら
 あんた、いないじゃない。
 必死になって探したら
 テレビの下のラジカセの上に潜んでて」

おかげでお昼食べそこなったのよね
とママはぼくの額を突っつく。

ぼくはきっと、生きるか死ぬかの瀬戸際で
自分で選んだつもりもなかったんだけど
生きていて。
そして、ママとパパと一緒にばぁちゃんを見送ることができた。

生きて、良かったな。

まだこれからも、そう思う日があるのかもしれない。
ぼくの毎日は、まだ続いている。

お気に入りの場所だってできた。

「しっかし、こんなになるとは。
 あんた、死にそうです、って言ってなかったっけ?」
ママは目を細めてぼくを見た。

はい。おかげさまで、元気にしています。


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