ねぇパパ。
「なぁに、なーちゃん」
このやりとりも、早1週間だね。
ぼくはパパを見上げると
パパは肩をすくめた。
「ママちゃん止めたって止まらないからね。
俺たちにできることは見守る事だけだ」
うんうん、とパパはうなずく。
でもパパはよくやっていると思うよ。
最近の夕飯はパパが作っていることが多い。
ママのお仕事は営業時間いっぱいまでかかっていて
その後にイベントのポスターやチラシのデザインを修正している。
帰ってきて、ご飯食べて、で、寝落ち。
「なーちゃん、ママちゃんの顔、温めてあげてよ。
鼻が詰まって苦しそうだよ」
うー、うー、と唸るママを指さした。
そう?ぼくでも役に立つ?
「立つ立つ。
ママちゃんはきっと喜ぶ。
いい夢見るんじゃない?」
パパは、にっ、と笑った。
それにつられてか
ママも、にっ、と笑った。