ぼこぼこのけちょんけちょん

今日二人は一緒に帰ってきて
そんなに遅い時間じゃなかったんだけど
夕飯食べて来ちゃった
と言ってぼくにゴメンねと言う。

いえいえ。ぼくも適当に食べてるから。

そしてママはコタツで伸びている。

どうしたの?と声をかけようとしたぼくを
パパが、しっ、っと人差し指を口の前に立てて止めた。

今日ほら、ママの日だったから
と言ってパパはそっとコタツに入る。

あぁ。
ママはカルチャースクールの小説入門教室に通っていて
自分が書いた作品を年末に提出していて
今日みんなに感想を貰う日だった。

そして、「唐揚げ食べてビールでも飲まなきゃやってられない」と言って
パパとどこかでそれをしてきたらしい。

という事は。

またボコボコのけちょんけちょんにされたという事だ。

でも、それされに、わざわざ行ってるんでしょ?
ぼくはママを見つめる。

ママは、無言で頷く。

「こうなることはわかっていたからね。
 でも心折られると書く手が止まるから
 その前にと思って、もう次回の分出してあるんだから」

おや、とぼくとパパは目を合わせる。

強くなったじゃん、ママ。


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