ぼくは臆病で

はぁ。
怖かったなぁ。
ママはよく言い返せるなぁ。

白黒パンダちゃんとママの攻防を見ていて
ぼくはすっかりしょげてしまった。

「なーちゃん、なに
 しょげしょげしてるの」

パパがぼくを覗き込む。

うん。
なんか、外って怖いなぁって。

「白黒パンダちゃん?」

パパは可笑しそうに、口元をゆがませる。

「オレだって、外に出てるときは
 怖い人に会いませんように、って思うよ。
 でも会っちゃったら、走って逃げればいいんだよ」

パパはぼくの頭を撫でる。

って言うか、あたしを盾にするじゃない!
ってママがキッチンから叫んだ。

まぁ、ママちゃんは丈夫な盾だから
パパは肩をすくめる。

「なーちゃんはお外に出なくても
 生きていけるんだから
 しまちゃんとミミちゃんが中に入ればいいんだよ。
 あとはママが何とかしてくれるって」

ほらみろ!
ってまたママがキッチンから叫ぶ。

ぼくが、盾になってあげたいんだけど
ぼく、怖くって。

なんだか情けなくなって、パパを見上げた。

「大丈夫、大丈夫。
 適材適所って言うじゃん。
 みんな中に入ったらなーちゃんが仲良くしてあげれば
 それで良いんだよ。
 でも、威張ったりしたらだめだぞ」

それはオレがするんだから。
ってパパは、にー、って笑う。

でも、病気を持ってくるのはダメだけど。
そこらへんも、ママちゃんに任せよう。

さすがに大きな声で言ったら
ママに怒られるってわかっているから
パパも小声でぼくに言った。


猫との暮らしランキング

関連記事

  1. ぼくはもう落っこちない

  2. ぼくの幸せ

  3. 探検ミミちゃん

  4. どうぞよろしく

  5. トラさんの巣

  6. パパとばぁちゃんの夏休み

最近の投稿

アーカイブ

LINEスタンプ販売中!


LINEスタンプ(リンク)


LINEスタンプ(リンク)