ぼくはパパ似らしい

「なによ、そのダレた感じは」

ママと二人のお茶会は、深夜から朝に移行した。
パパはまだ寝ている。

パパちん、どこまでも眠れる人だからね~
ってママはお茶を持って席に着く。

だって、ママの予感は当たって
でもぼくは何もわからなかったなぁ、って。

「当たらなきゃいい予感、だったけど。
 ローンが家賃の半分にできてて、正解、だったわね」
あぁ、危なかった
綱渡り綱渡り
ってママはお茶を飲む。

「なーちゃんはなーちゃんで、自分のやることやってるんだからいいじゃない。
 パパもなーちゃんが居るから寂しくないでしょうし。
 あたしだって家に居たいわよ」

ママはツンツンとぼくの額を突っつく。

「ほら、引っ越してきたけど、
 パパは仕事と家の往復しかできてなかったから
 ちょうど良かったんじゃないかな、って思うの。
 このひと月で近所の公園とかお店とか
 だいぶ分かるようになったし。
 仕事場が変わるのは、悪いことじゃないのよ。
 そういう流れってあるものだし。

 あたしは慌てふためくのが嫌なだけ。
 気持ちの準備ができていれば
 たいていの事は、どってことないのよ。
 パパは準備をするタイプじゃないけど
 行き当たりばったりを受け止めちゃう人だからね。
 なーちゃんはパパに似たんだよ」

やぁね、男同士って。
うちも女の子欲しいな~
どこかに落ちてないかしら
ってママはキョロキョロする。

「それにしても、雪が降った時は助かったなぁ。
 パパ居ないときだったら、あたしが雪かきするんでしょ?
 どうかもうあんなに降りませんように」
ってママは手を合わせてばぁちゃんの写真を拝む。

ばぁちゃんにそんなお願いをするのは、どうかと思ったけど
それから4年たっても、本当に雪は積もらなかった。


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