「あら?なーちゃん、ちょっと」
はい?
なんでしょう、ママ。
「あんた、あんよが汚いじゃない。
あんよじゃないか、お手手か。
どういうこと?」
「肉球が汚れるのはわかるけど
お手手が汚いなんて。
あたしが居ない間、パパちんお風呂入れてくれなかったの?」
ママは眉をしかめる。
ん。
まぁ、パパのお風呂はぼく遠慮したいし。
箱座りして隠してたとも言うけど。
ちょっと来なさい、
と言ってママはぼくを抱きかかえて
お風呂場に向かう。
冬のお風呂でなければ、
多少は我慢して入るけど
ぼく、苦手なんだよね。
で、さっぱりして
毛づくろいも済んで
はぁ、疲れた、って横になる。
「なーちゃんもキレイキレイなったし
あたしも横になろー」
ってママもベッドに上がる。
お日様を浴びながら
ゴロゴロするのって贅沢よね
でも、いいよね
なんて、二人で伸びをする。
ぼくは、こんな毎日が、大好き。