ぼくの変身

ねぇパパ。
ぼくもシタちゃんみたいに変わりたいんだけど。

ベッドで横になるパパにぼくは相談する。

どうしたらなれるの?

「え?変身?」

パパはキョトンとした顔でぼくを見つめる。

「シタちゃんは夏毛に変わるだけで
 寒くなったらまた黒くなるんじゃないのかな。
 夏は茶色で冬は黒ってさ」

変身じゃないんだよ、って笑っている。

そうなの?
でもぼくは夏も冬も同じだよ。

「嫌なの?オレはなーちゃんのその
 お腹が白くてあとはシマシマしてるところが
 可愛いと思ってるけど」

そう?

ぼくはパパににじり寄る。

「ほら、その目の横の線なんて
 眼鏡かけてるみたい」

ちょんちょん、ってパパはぼくの
メガネフレームを突っつく。

そうなの?ぼく、眼鏡かけてるみたい?

ぼくは自分の目の横に線が入っているって
知らなかった。

「オシャレだよね。
 シマってどうやって出てくるんだろうね。
 オレから見たら、なーちゃんなんて
 この間まで子猫だったのに
 もうおじいちゃんになってて
 充分変身してると思うけど」

「こんなだったじゃん」

・・・。
そうですね。
確かに、ぼく、変身しました。


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