ぼくがおじいちゃんになったら

「だいぶ春らしくなってきたぞ」
ママがウキウキしている。
暖かくなるだけで、みんな動き出すものなんだね。

「自転車が快適だもの。
 冬なんてマジで顔面が固まる。
 でもこれくらいの温かさは気持ちがいいのよ。
 ほんと、地球って良くできてるなぁ」

そうなの?
ずっと温かければ、ずっと快適なのに。

「ずっと快適じゃ、快適なことに気が付かないじゃん。
 ねぇ、籠に乗って一緒に行こうよ」

ママはニヤニヤしている。

風に吹かれて走るの?
ぼく、それやったことない。

ぼくはうずうずした。

「でもまだ早いな。
 なーちゃん、籠から飛び降りそうだもん。
 もっとおじいちゃんになって
 動かなくなったら乗せてあげよう」

そうなの?

おじいちゃんになるの、楽しみだねー
ってママは笑っていたけど
ぼくは今がいいな、って思った。


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