ひどい話も引きずらなければ終わる

ママのお店の下に古本屋さんができて
最近よくそこで本を買ってきて
また家で本を読んでいることも増えた。

ママの持っていたダークファンタジーを
「珍しい本だからSNSで紹介してみてよ」なんて
その店主に貸したりして
仲良くやっていると思ったら
その店主はママから借りた本を
売っちゃったんだって。


ぼくもパパもドン引き。

それって、泥棒じゃないの?

「古本屋に良い本貸して
 売るなって言うのは酷だったのかも。
 それくらい読んで欲しい本だってことだよ。
 その気持ちはわかるし
 探して返せる手配もしてます、って
 言うからそこまで腹も立たなかったんだけど」

と言っていたママも10日待っても連絡が無いので
どうなりました?と聞きに行ったら
もう手に入っていて、
でもカバーも無く、擦り切れてて
ママが持っていた『状態:非常に良い』とは
似て非なる物として返ってきた。


ぼくもパパも2度目のドン引き。
さすがにママも今回はドン引き。

「ネットで1万円で『状態:非常に良い』が出てたからね。
 それを買わずに5千円『状態:普通』を選んじゃうのは
 謝罪の意味が入っていないってことなんだろうね。
 これくらいでいいか、っていう気持ちが透けて見えてちゃう。
 さらには入荷してるのに連絡も無しとは。
 この先この人とは信頼関係は築けないな、と思っちゃったよ」

もうあそこで本買うのやめよー、
あたしも人に貸すことが出来ないように
電子書籍に切り替えよー
って、ママは自分の行動を変えることを選んだ。

ぼくとパパだったら殴りこんで喧嘩になったかも。

相手に反省の気持ちがなければ怒っても無駄、と言うのが
ママのやり方で
自分の気持ちを乱さないためには
もう近づかない事が大事らしい。

「自分から離れればそれで終わるけど
 同じ職場で同僚で、ってなるとそうも行かないから
 私はツイてる方だよ」
なんて言ってた。

ひどい話も引きずらなければ終わるのか。
ぼくもパパもこれ以上何も言わない。
ママが、これで終わりって決めたから。

それにしても、すごい高い本だったんだね。

「小学生の時に読んだ児童書だったんだけど
 結構強烈で、でもまた読みたくなって
 大人になったら買おうと思ったら廃盤になってて
 でも復刊ドットコムから復刊したりして
 30年越しにもう一度読めた本なんだよ。
 冊数が少なくてフアンが多いからプレミアがついちゃってたの。
 定価は1980円だから、そこまで高い本じゃないんだけど」

貸す前に撮っておいた写真を見ると
本当に新品同様だった。

これ、2万円くらいで売ったかもね、
とぼくが言うと
ママも、そうだろうね、と頷いた。


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