しゅたっ。 ぼくは上機嫌だった。 こんな細いところにも、一発で乗れたんだ。 歩くことだってできる。
ぼくは以前より身体も大きくなって 体重も増えて それでも機敏に動ける。 それをママに見せたかったんだ。
「いやいやいやいや。 そこお掃除したばっかりだから」
ママは顔を振って眉間にしわを寄せた。 ぼくを落とそうと、額をぐいぐい押してくる。
しかたなく、ぼくは撤退することにする。
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