おはようございまーす
ママさん、ご飯まだですか~?
ママはウッドデッキに出してあったお皿を下げるときに
窓を閉め忘れた。
ひょっこりやってきたのは
ミミちゃんだった。
あれ?
ミミちゃん、ぐいぐい入ってくる。
しまちゃんとは違って、ミミちゃんは怖いもの知らずって感じだなぁ。
あ、なーちゃん。
おじゃましてまーす ♪
ミミちゃんはすでにぼくの名前も知っていて
ぼくは、あ、うん、とうなずくことしかできない。
ごはん、ごはん~ ♪
今日、ママさん、くちゃくちゃご飯くれるって言ってたから
ミミ、待ちきれなくて~ ♪
窓は空きっぱなしだけど、ぼくは外に出る気はしない。
だって、白黒パンダちゃん居たら困るし。
ミミちゃんは、大丈夫なの?
ミミちゃんはキョトンとして、ぼくを見つめた。
「あれ?ミミちゃん、入ってきたの?
このままうちの子になる?」
クチャクチャご飯をトレーに入れたママは
ウッドデッキには出さずに
部屋の中にそれを置いた。
わぁい 待ってました~ ♪
ミミちゃんはぼくのカリカリには見向きもせず
ご飯を食べ始めた。
ミミちゃんには、外も中も、関係ないみたい。
ミミはお外もお家も好きですよ~ ♪
ってご機嫌だ。
ぼくはママを見上げた。
「まぁ、好きにしてよ。
入ってきてもいいし
出て行っても良いし」
ふむ。そうだった。
それがママのスタンスだった。