どこまでやる?

せっせ
せっせ

せっせ
せっせ

「寝る前に毛づくろいをするとは
 どういう心境なのよ」

ぼくの隣で横になるママはたずねる。

ママだって寝る前に顔洗ったり
歯磨きしたりするでしょ?
それと同じだよ。

「あぁ、そういう事か。
 背中はどうやってやるの?」

背中?

さすがにぼくも自分の頭や首や背中は
舐めれない。

「一緒に暮らす子がいれば
 お互いやりあえるのにね。
 まぁ、あたしがやってますけど。
 あたしはやってもらってませんけど」

ってママはぼくをちょんちょん、って突く。

いやいや、ぼく、やってるよ。
ママが寝てるときに。

ママは、はっ、とした。

「やっぱり。あれ、なーちゃんか。
 なにかざりざりしたのに撫でられてる気がしてた」

もー
あなたの舌はざりざりしてるんだからー
ってママは目を瞑る。

そうなの。
だって櫛の代わりにもなってるんだもん、ぼくの舌。

「シタちゃんも誰かに掻いてもらってるといいね」

ね。

「お薬、塗って上げれるといいんだけどな。
 シタちゃんはミミちゃんほど寄ってこないし。
 どうしたもんかね」

ママは、ふー、とため息をついた。

次から次へと、大変だね。
ママ、キリがないじゃない。

「知ってる」

ママは両手を、降参です、と天井に向けた。


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