別にぼくはどっちでもいいけど、
という態度はとってみた物の
やっぱり無くなるのは寂しくもあり
離れがたい気持ちでいっぱい。
この、肉球で触れる感じとか。
頬を撫でる優しさとか。
行かないで~、と追いすがってしまう。
コタツ~
カムバッーク!
あぁぁぁぁ
どんなに恋しくても、君は行ってしまうんだね。
半年後にはまた会えるじゃない、って
ぼくは半年も待てないよ。
でも耐える。耐えるよ。
うわぁーん
って悶えるぼく。
「あぁもぉうるさいなぁあんたたちは!
パパちんも結局昨日あれからそれやって。
だから、まだすぐには片付けないって言ってるだろうが!
あたしも休みの日にしかできないの!」
ママが腰に手を当ててぼくを見降ろしている。
いぇ、あの、その
これはパパとぼくにとって
毎年の儀式でして
お気になさらず。
もぉ
って言いながら、ママはプイっとキッチンに消えた。