だれ?その2

翌日、ぼくとママはドキドキしながら
昨日のにゃんこが来るのを待っていた。

「なんかね、右耳がおかしかったんだよ。
 小さいころに怪我したんじゃないかな。
 ひっくり返っちゃってた。
 あと、右目もあまり見えないんじゃないかな」

ママはそのにゃんこをミミちゃん、って名付けた。

「反対の耳、カットされてたでしょ。
 あれは手術しました、って印なんだよ」

ママは目を閉じた。

お外のにゃんこは、特に女の子は、
そうしないと次々子供ができちゃうからね、
こればっかりは、どうしたら良いって
あたしもわからない
って。

ぼくは初めて出会った女の子が
手術をしていたことにも驚いたし
初めて感じるこの気持ちと
ひどく戸惑っていたんだけど
また今日来ないかな、って思っていた。

あっ、ってママが声を上げて
窓の方を見る。
ぼくもつられて窓を見た。

え?

トマトの花越しに、明るい茶色と白。

え?だれ?

それはゆっくりとウッドデッキに上がり
網戸とレースのカーテン越しに家の中をのぞいている。

そして、でん、と横になった。

え!

態度、でかっ!


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