ジャックの朝ごはんが終わって
ジャックがお散歩に出たのを見計らって
ママはウッドデッキにご飯を出した。
「ミミちゃんとシタちゃんが来るかもしれないから
こっちで食べて、って言っといて。
なるべくジャックと鉢合わせないように
来るようにしな、って」
とママはぼくに言づけて、仕事に行った。
ぼくも、そうだな、みんなに言っておかないと
と思いながら
みんなとか言っちゃって
ってちょっと恥ずかしくなった。
ん。誰か来たみたい。
ねぇねぇ、と窓に近づくと明るい茶色い影だった。
え?
し、しまちゃん?
ぼくは駆け寄った。
しまちゃん!
じゃ、ない。
しまちゃんじゃない。
でも。
ぼくの目は大きく開く。
会ったことが、ある。
あの、明るい茶色は。