ただ傍にいるだけで

がたがたごそごそ

音がする。

それはママがうちに居る証拠で
ぼくはその音を聞きながらソファで横になる。

「あ、いたいた。
 久しぶりに会ったんだから、傍に居てよ」

ママが隣に座る。

ここは2階のソファで
このソファはママが一人暮らしをしていたときに
使っていたもので
今ではぼくのお昼寝場所になっている。

ママは本を取り出して足を組んだ。

特に何かおしゃべりするでもなく
同じ空間に二人でいる。

それだけでぼくはとてもリラックスした気持ちになった。

「サービスよ、サービス。
 なーちゃんの傍で本を読んでてあげる、というサービス」

ママは、くくく、と笑ってぼくを覗き見る。

なかなかいいサービスだね。

本のページをめくりながら
時々ママはぼくの背中をさすったりする。

居ない間、どこで何してたの?とか
そんなのどうでも良かった。

今日はママが傍にいる。

「居たって寝ちゃうくせにね」
って言うママも、どこかリラックスしていて
なんか、こういうの良いよねー、って二人でほほ笑む。


猫との暮らしランキング

関連記事

  1. ぐいぐい来るけど

  2. 無情にも周りは変わっていくもので

  3. 丸見えで落ち着かない

  4. 浮世絵を描いていたり、海賊だったり

  5. こたつの線は、噛んじゃだめらしい

  6. 整体師が神頼みなんて

最近の投稿

アーカイブ

LINEスタンプ販売中!


LINEスタンプ(リンク)


LINEスタンプ(リンク)