そしてぼくはママにちょっかいを出す

ぼくはトラさんと出会って、ちょっと元気が出た。
トラさんって名前なのかはわからないけど
ぼくはそう呼ぶことに、決めた。

新しい家の匂いにも慣れて来たし
気が付けば、元々在ったものばかりで
知ってた匂いもいっぱい残ってる。
ママがそうしてくれたのかもしれないけど。

だからぼくはママにちょっかいを出す。

えいえい。
えいえい。

ママは何かのレシートを
机に並べて唸っている。

えいえい。

「あーもー。
 止めてくださーい」

ママはぼくを、ぐーっと机の奥に押しやる。

それでも紙の端を押さえて、ぼくは抵抗した。

「あーもー。
 元気になったのはいいけど、邪魔しないでよ。
 カリカリのランク落とすわよ」

ママは、きっ、っとぼくを睨んだ。

おっと。
それは困る。
できればウェットなご飯もお願いしたい。

ぼくは大人しく、ママの膝に降りた。

「・・・。それはそれで邪魔なんだけどね」

ママはため息をついて、ぼくの頭を撫でる。


猫との暮らしランキング

関連記事

  1. 土の匂いと春のママ

  2. 声すら聞こえない

  3. でも元気でした

  4. 夏が終わる

  5. 変化が著しい

  6. ぼくを拾ってからの1ヶ月の間にママが決めたこと

最近の投稿

アーカイブ

LINEスタンプ販売中!


LINEスタンプ(リンク)


LINEスタンプ(リンク)