ママさーん
ママさーん
小声で声をかけた。
さすがのオレでも今日はちょっと元気が出ない。
シャッとカーテンが開く。
おはよ~ジャック
あら?
と言ってママさんはオレの顔を覗き込んだ。
「あんた、またぶつけたの?」
うん、とオレは力なくうなずいた。
「鼻を打つなんて。涙がでたでしょ」
ママさんは苦笑いだ。
うん、とオレはうなずく。
「枝かなぁ。
目をぶつけなくてよかったけど。
もう。気を付けなよ」
そっとご飯を置いてくれた。
傷口からは血が流れた。
でもご飯を食べればこんなの治っちまう。
でも、痛ぇなぁ。