こんにちは、しまちゃん

ママが階段の上にカリカリを置いて
2階に洗濯物を干しに行っている時だった。

そっと、階段を上がっている音がする。

キャットタワーにいたぼくは
勇気を出して窓辺に近づいた。

静かに網戸越しに覗き込む。

しまちゃんだった。

ぼくは、白黒パンダちゃんじゃなかったとこに
ほっとして、声をかけた。

こ、こんにちは、しまちゃん。
ぼく、なーちゃんって言いまして
ここでパパとママと暮らしていまして
あの、よろしくお願いします。

しまちゃんは、ちょっとビクッとしたけど
逃げ出さず、ゆっくり顔を上げた。

しまちゃん?ぼくのこと?

窓のふちより低い階段にいるしまちゃんは
ぼくを見上げる形になった。

う、うん。
しまちゃん。
ママが決めたんだけど、シマシマじゃないのにごめんね。

しまちゃんは恥ずかしそうに瞬きをして
ぼく、初めて名前呼ばれた。
そうか、しまちゃんって言うのか。
ってつぶやく。

ね、ねぇこの前の雨の晩、
しまちゃん床下に居た?

ぼくは思い切ってあの夜の事を聞いてみた。
あれは、喧嘩だったの?って。

しまちゃんはぐったり尻尾を下げた。
あぁ、なんかでかいのが急に入ってきて
お前、出て行けよ!とか言われてさ。
逃げるので精いっぱいだったんだ。

ぼくは身震いした。
やっぱり。
しまちゃんと白黒パンダちゃんだったんだ。

だ、大丈夫だった?
怪我とかしてない?

ぼくは心配になった。
だって白黒パンダちゃんにすごまれて
追いかけられたと思ったら、ぼくだったら。
ぼくだったら、どうしたんだろう。

はぁ、ってしまちゃんはため息をつく。

ぼく、ここ、好きだから
頑張って追い出されないようにしてみるよ。

そう言うとしまちゃんは部屋の中をぐるっと見渡した。

中に入れてもらうのは悪いからさ。
ってほほ笑んで。


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