ここは誰の縄張りなのか

「白黒パンダちゃんはさぁ、でかいんだよね」

ママは相変わらず、うーん、と唸っている。

「あれは10kgあるよ、10kg」

なーちゃんは、その半分くらいだけど
ってママはぼくを見る。

ぼくって、小さいの?

ぼくは最近、お外のにゃんこたちに会って
自分の姿が気になりだした。

だって、白黒パンダちゃん、怖かったし。
ぼく、しまちゃんとは友達になれそうな気がするんだけど。

「まぁ、なーちゃんは、普通よ。
 普通の男の子、って感じ。
 でも白黒パンダちゃんは、パンダみたいじゃない。
 ミミちゃんとしまちゃんとシタちゃんも来てて
 でも白黒パンダちゃんが来たら
 みんな逃げちゃうんじゃないかな」

仲間外れは良くないけど
チームカラーが違うというか
ってママは頭を振る。

ぼく、しまちゃんチーム?

「そうね。
 でもここは、なーちゃんの家だから
 なーちゃんがチームリーダーにならなきゃ」

え?
ぼく、リーダー?

「そうよ。
 外に出るならしまちゃんがリーダーかもしれなけど
 中に入るならなーちゃんがリーダー。
 でもリーダー同士仲良くやる、という手もある」

うんうん、とママはうなずく。

そんな時だった。

物凄い雄たけびと共に、床が地面から突かれた。

ぼくとママは飛び上がり、
グルグル渦巻くような雄たけびは
庭へと移動し、家の側面を通り、
竜巻のように遠ざかっていった。

え?
え?
と、ぼくとママは顔を見合わせる。

外は土砂降りの雨だ。
このひと月、雨ばかり降って
お外のにゃんこたちは何処にいるのだ
とママが嘆いていたところだった。

床下に、居たらしい。


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