「オレもする
オレもする」
と言ってパパがママの席に割り込んできた。
割り込んできた、と言うか
ママが片付けをしに席を立ったので
パパと入れ替わった感じだ。
ママはいつも夕飯を食べ終わると
ぼくをコタツと自分で挟むように横になる。
そしてコソコソとぼくとおしゃべりをする。
それがパパには羨ましかったみたい。
パパはママを真似て
コタツと自分でぼくを挟んだ。
ちょっと、違うんだけど。
ぼくは身動きが取れない。
「あら。なーちゃん
恨めしい顔になってるけど
大丈夫?」
ママは笑いを堪えていた。