「すごいの。みんな連絡くれるんだよ。
ねぇ、すごくない?」
寝ぼけていたぼくは、どれの話だかわからない。
みんな?
連絡?
あれかな。
ママがせっせと宛名を書いて、送っていたやつ。
「その通り!
やっと発送できた、と思ったら、
続々と到着の連絡を頂きまして。
ありがたいよね。返事貰えるなんてさ」
郵便屋さんの頑張りにも感謝だな、と頷いている。
へぇ。良かったね。
無事に届いて。
あれに気が付いた人はいるの?と聞くと
ママはギクッとしてぼくを見る。
「なーちゃんたら、相変わらず痛いところを覚えてるわね。
連絡ください!を絡蓮ください!って書いちゃったのよね。
でも誰も突っ込みませんでした。
みんな、やさしー!」
・・・。
優しいのか呆れているのか。
入稿取り消ししないママもママだ。
なんてあんまり突っついてると
ご飯くれなくなるからこの辺にしておくか。